スマートフォンの普及に従い、インターネット普及率は年々上昇傾向にあります。その中でも検索エンジンは何か調べものをする際に、非常に便利です。
今や何をするにしても、検索エンジンで調べてから行動する。そんな方も珍しくないと思います。そんな便利な検索エンジンにあなたのサイトを載せれば、アクセス数が増えたり、宣伝効果になり、ビジネスを加速させるツールとなるでしょう。
今回は、検索エンジンの表示順位を上げる技術、SEO対策について、まずは概要と特徴をご紹介します。
目次
昔と今の検索エンジンの違い
昔は検索エンジンを簡単に騙せれた
今の検索エンジンを理解するため、検索エンジンの歴史を紹介します。2000年代の前半、検索エンジンの技術は低く、検索エンジンを騙して掲載順位を上げるのは簡単でした。ユーザーの見えない部分に、大量にキーワードを入れることにより、そのキーワードで上位に掲載されました。当時は「検索エンジンをだます手法」が主流だったため、検索する価値がないサイトが上位を占めていることもありました。
現在「だます手法」はペナルティを受けるリスクへ
2000年代の後半から検索エンジンの技術が飛躍的に高くなりました。そのため、キーワードを大量に入れる対策や、外部リンクを集める対策も、効果が減りました。それどころか「検索エンジンをだます手法」としてペナルティを受けてしまいます。
知らず知らずペナルティを受けないように気をつける
ペナルティを受けると、最悪の場合GoogleやYahooに掲載されなくなります。検索エンジンの95%をGoogleで利用している日本においては「サイト存続の危機」を意味します。ペナルティの対象を理解して、知らず知らずのうちに自分のサイトがペナルティを受けないようにしましょう。
SEO対策
SEO対策に専門知識は必要ない
SEOとは、Search Engine Optimization” の略であり、「検索エンジンに最適化する」という意味の言葉です。
検索エンジンに適切に評価される環境を作成する事をSEO対策と呼ばれます。
現在の検索エンジンは、利用するユーザーの事を考えていないサイトは自動的に駆逐されていくシステムです。今後も精度や技術が上がり、小手先のテクニックでは通用しなくなってきます。検索エンジンの理念を少し理解して「利用するユーザーのことを考えられたサイト」を作れば、自然にSEO対策になります。
検索エンジンを理解して掲載順位を上げる
本来、検索エンジンは、質の悪い情報を載せるために作られてはいません。検索エンジンに質の悪い情報が増えると、利用者は希望した情報にたどり着けなくなってしまい使わなくなります。
必要でない情報を提供し、ユーザーが希望しない検索結果を受け続けると、検索エンジンは存在価値のないものになります。検索エンジンは自身の存続をかけて「検索エンジンをだます手法」を駆逐していきます。ユーザーが本当に必要としているコンテンツを探し出し、正確に評価し、掲載順位に反映されます。そのため、サイトの運営者は、ある程度検索エンジンの事を理解しておく必要があります。
最近は「これをやっていれば大丈夫」というSEO対策はありません。むしろ過去のSEO対策を知り「ペナルティ対象を把握しておくこと」が大切です。
ユーザーから信頼されるサイトにする
信頼されるサイトとは?
では「ユーザーから信頼されるサイトにする」するにはどうすれば良いでしょうか。Googleの検索エンジンでは、どういった基準で「信頼に足りるサイト」と判断するのでしょうか。一つは、SEOを騙すようなペナルティを使っていないこと。もう一つは「オリジナリティがあり専門性のあるコンテンツを提供するサイト」ということです。以下はGoogleが公式に発表した検索エンジンの掲載基準です。
ユーザーが真っ先にサイト運営者様のサイトにアクセスしたくなるような、関連性の高い独自のコンテンツを提供してください。
▽「ウェブマスター向けの品質に関するガイドライン」
https://support.google.com/adsense/answer/1348737?hl=ja
つまり、ユーザーが何回も来たくなるように独自のコンテンツを継続的に作っていくことが、本質的なSEO対策になります。
ユーザーを意識したコンテンツの作成
検索エンジンは「ユーザーのニーズを理解したオリジナリティのあるコンテンツの作成するサイト」をしっかりと評価してくれるシステムです。ではコンテンツの運用方法は具体的にどうすればよいのでしょうか。
例えばあなたがWordpressのサイトを使っているなら、独自性のある内容の濃いブログ記事を作成するのが一番手っ取り早いでしょう。
会社のブログであれば、業務に関わる事や、スタッフブログにて情報発信したりします。みなさんも、「適当に検索したブログ記事が、実は企業の運営しているブログだった。」という経験があると思います。中小企業、大企業問わず、Webに宣伝効果があるので、良質なコンテンツであれば平等に評価されます。誰にでもチャンスが有るという事になります。さらに、独自性や面白みが有れば、リピーターが増え、掲載順位も自然と上がっていきます。
ユーザーニーズを意識したコンテンツの例
言わずと知れたセキュリティ会社のシマンテック・コーポレーションが運営するブログ。担当者は二人との事ですが、ユーザーのニーズを考えたコンテンツを提供しており、掲載順位1位の記事をいくつも作成されています。
上記の記事では、誰でも気になるスマートフォンのウィルス対策について書かれており、「無料で出来る」と謳うことによって、ユーザーのニーズを掴んでいると思います。また、ウィルスセキュリティ対策のノートンがブログを作成していることの安心感と、専門的な知識で独自性のあるコンテンツを作成されています。
記事を見て分かる通り、誰でも分かりやすい文章で、設定方法などは画像付きで丁寧に紹介されています。記事になっています。
SNSを利用したコンテンツの作成
TwitterやInstagramの投稿で、情報発信をするのも手だと思います。ただし、現在のSNSはSEO対策の直接効果はなく、コンテンツの副次的効果として発揮します。
たとえSNSのリプライ数が多かったとしても、それについて取り上げる記事がなければ、Googleの掲載順位には影響されません。つまりSNSのみの運用では、SEO対策にはなりにくいのです。
良質なコンテンツ記事にはSNSの「良いね」や「ツイート」が付きます。外部リンクからの評価は低くなりましたが、悪意のない外部リンクならば評価の対象になります。SNSのみではなく、ブログとSNSを両方活用した方が、SEO対策としては効果的です。
最後に
SEO対策には時間が必要
SEO対策に関してご紹介していきましたが、良質なコンテンツを作成しても、すぐに結果は反映されません。多数のサイトから、検索エンジンが新しいwebサイトをみつけるまでには時間が必要です。
さらにそのサイトが「信用に足りる」サイトと判断するまでは、多数の「良質なコンテンツ」が複数必要になります。「良質なコンテンツ」をたくさん作るには、どうしても時間が掛かかってしまうので、効果が出るまで半年~1年ほど時間が掛かることを覚悟しておいてください。
長期運用できているサイトのほうが、多くの人が利用し、支持しているとされ、高い評価が与えられます。少し時間はかかりますが、長期的に見れば「良質なコンテンツを作り続けること」が一番手っ取り早いSEO対策になります。すぐに効果が出なくても焦らずにじっくり構える気持ちで頑張りましょう。